魚の国 宝の国 SAKANA & JAPAN PROJECT

SAKANA & JAPAN PROJECT
Facebook Twitter Instagram
2021年3月7日
 
TOPICS & NEWS

お魚を食べて健康生活
「さかなを、食べよう。3か7の日は、さかなの日。」
DHAとEPAで免疫機能サポート

 

新型コロナウイルスの流行で、ウイルスや細菌から体を守る「免疫」への関心が高まるなか、サバやイワシなどの青魚に多く含まれる「DHA(ドコサヘキサエン酸)」や「EPA(エイコサペンタエン酸)」に注目が集まっている。これまで指摘されてきた、さまざまな健康に良い効果に加え、免疫機能を正常に維持する働きがあることが分かってきたためだ。魚介類の国内消費量は減少の一途だが、コロナ禍で自宅で食事を楽しむ人が増え、回復の兆しもみえる。産経新聞社が魚食活性化を目的に取り組んでいる「SAKANA & JAPAN PROJECT」では、これを機会に魚を食べることで免疫機能をサポートする〝おさかな免活〟を推進していく。

食事で摂取必要

DHAとEPAは、「必須脂肪酸」と呼ばれる栄養素の一種で、体内でほとんど作ることができず、食事などを通じて摂取する必要がある。サバやイワシ、サンマ、マグロなど青魚の脂に豊富に含まれており、血液の流れをよくし動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞を予防する効果があることが分かっている。

最近注目されているのが、免疫機能をサポートする働きだ。昨年4月、スイスの栄養分野の国際的な学術誌「ニュートリエンツ」に免疫機能をサポートする栄養素についての論文が掲載された。論文は、免疫機能をサポートする3大栄養素として、「ビタミン」と「ミネラル」に加え、DHAとEPAが分類される「オメガ3脂肪酸」を挙げ、これらの栄養素が不足することで、感染症に対する抵抗力を低下させる可能性があると指摘した。

循環器内科を専門とする東邦大名誉教授で、平成横浜病院総合健診センター長を務める東丸(とまる)貴信氏は「オメガ3脂肪酸から体内で作られる『SPM』という物質の重要性を指摘している点がポイント」と解説する。論文は、免疫の暴走により起こる炎症をSPMが抑制し、ごく少量でもその効果を発揮すると報告しており、東丸氏は「感染症による重症化リスクを下げる可能性もある」と注目している。

病気のリスク低下

健康面における魚食の大切さは、これまでも多く指摘されてきた。2016年の欧州心臓病学会でイタリアのグループにより発表された研究では、魚介類を多く使う地中海食を食べている人は、そうでない人に比べ心筋梗塞の再発リスクが2~4割低下したという。

国内では、11年に国立がん研究センターが魚介類の摂取が多いほど、男性の糖尿病リスクが低下するとの研究を発表。サバやイワシ、サンマ、サケなどEPAとDHAを含む脂の多い魚ほど、リスク低下との関連が高く、タラやカツオといった脂の少ない魚は関連性が低かった。

一方で、国内の魚介類の消費量は年々減少が続いている。水産白書によると、18年度の国民1人当たりの年間消費量は23.9キロで、ピークだった01年度の40.2キロから約4割も減少している。

食材を工夫して

東丸氏は「魚をしっかり食べてDHAとEPAを摂取し、免疫機能を活性化して健康維持に努めてほしい」と語る。また、管理栄養士の堀知佐子さんは、「DHAとEPAは酸化しやすいという弱点があり、ゴマやカボチャなどの抗酸化力を持つ食材と組み合わせて食べるとよい」とアドバイスする。

「SAKANA & JAPAN PROJECT」では、フリーアナウンサーの徳光和夫さんとシンガー・ソングライターの泉谷しげるさんを〝おさかな免活〟のアンバサダーに迎え、さまざまな取り組みを展開していく。

食育専門家 浜田峰子さんに聞く
ちょっとした工夫でおいしく楽しく 手軽に缶詰を使ったパーティーメニュー

DHAとEPAが豊富に含まれるサバやイワシなどの青魚。もっと食べたいと思いながらも、臭みや骨が苦手で、調理にも手間がかかることから敬遠している人は多いが、食育専門家の浜田峰子さんは、「ちょっとした工夫でおいしく楽しく食べることができる」と語る。

浜田さんは「消費者の魚離れが進んでいるといわれてきたが、最近はむしろ、家庭での魚の消費が伸びていると感じる」という。新型コロナウイルスの流行で〝おうち時間〟が増え、家庭で料理を楽しむ人が増えていることに加え、感染防止のため、健康を強く意識するようになったことが背景にある。

子供の魚嫌いについても、「魚が『嫌い』と答えた子供は約1割で、9割が『好き』か『普通以上』という調査結果があり、多くの子供は本当は魚を食べたいと思っている」と指摘する。共働き世帯が増え、調理に手間がかかる魚料理が敬遠され、魚をもっと食べたいのに、その機会に恵まれなかったということのようだ。

浜田さんによると、DHAは脳を構成する脂肪酸の約4割を占めることから、脳の発達に欠かすことができない成分として注目されていることもあり、子供にもっと青魚を食べさせたいと考える母親は多い。コロナ禍は、しっかりと魚料理を作る良い機会となっており、「栄養に優れた魚を食べる機会が増えることで、多くの人の健康の増進に役立つのではないか」と期待する。

調理の手間がかからず、子供が喜ぶ料理として、浜田さんが薦めるのが、青魚の缶詰を使ったパーティーメニューだ。

作り方は、缶詰のサバやイワシに、みじん切りのトマトや玉ねぎを加え、ドレッシングであえたものを、オリーブオイルを塗った厚さ1センチほどのパンにトッピングするだけ。「誕生日や季節の行事のパーティー料理として手軽に作れるのが魅力」と、浜田さん。

彩りのある野菜と組み合わせてサラダにしたり、野菜とともにソースやたれを絡めてソテーにしたりして食べると、栄養バランスも良いという。

「骨を取り除いたり、骨ごと食べられたりする商品も販売されており、ネット通販で手軽に購入できる。こういったものを上手に取り入れ、青魚をおいしく食べて、免疫機能を保ってほしい」と、アドバイスする。

「SAKANA&JAPAN PROJECT」

栄養豊富な健康食で日本の大切な食文化である魚食の活性化を目的に2017年にスタートした。産経新聞社と全国漁業協同組合連合会(JF全漁連)、大日本水産会が推進協議会を組織。3月7日を「さかなの日」として記念日登録し、「3(さ)か7(な)の付く日は、さかなを食べよう」をスローガンに、産経新聞社のメディアによる情報発信のほか、魚介料理の食フェスや料理教室の開催などさまざまな魚食推進の活動に取り組んでいる。

 

Page Top