手頃な値段で、使いやすい魚といえばサケ。こんがり焼いた塩サケに白いご飯の組み合わせは、こたえられません。「サケは秋が旬。この時季は『秋サケ』といって、生のサケが出回るの。塩を加えていないからサケ本来のおいしさが楽しめるわ」と、江上料理学院副院長の江上佳奈美先生が教えてくれました。
ひなちゃんも好きなロールキャベツにして味わってみることにしました。サケは角切りにして小さなサイコロ状に。牛乳をひたしたパン粉をつなぎに加え、タネを作りました。
キャベツはサイズの大きな外側の葉を使い、包みやすいように軽くゆでます。「芯の部分がしなやかに曲がるくらいやわらかくなるまでを目安に。破れないように気をつけてね」と江上先生。
葉を広げてタネをのせ、両端を折り込んで空気が入らないように巻きました。崩れることなく、しっかりとスープで煮込むためには、鍋の選び方と落とし蓋がポイント。
鍋は4個のロールキャベツをきっちりと並べて、隙間が空かない大きさのものを選びます。クッキングシートやアルミホイルで落とし蓋をして、コトコトと火を通します。
器に盛り、とろみをつけた煮汁をかけて完成です。つややかなキャベツにナイフを入れると、中身がみっちりと詰まってボリュームたっぷり。「口の中でサケの良い香りが広がるわ。キャベツの甘みと合うのね」とママ。ふっくらとしてジューシーな旬のおいしさを、おなかいっぱいに堪能しました。
生サケ | …4切れ(約320グラム) |
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卵 | …1個 |
キャベツ | …大4枚 |
タマネギ | …100グラム |
パセリ(みじん切り) | …大さじ2 |
白ワイン | …1/4カップ |
固形スープ、塩、コショウ、パン粉、片栗粉 |