海に囲まれた日本ならではの魚食文化にもっと関心を持ってもらいたい
四方を海に囲まれ、豊かな川や湖に恵まれた日本は、昔から魚食が盛んな「魚の国」でした。地域や季節ごとに多種多様な魚介類が獲れ、多彩な魚料理が食卓に並び、魚食は日本文化に深く溶け込んでいました。
日本の魚食文化は世界に広がり、健康志向にもマッチし、世界的に魚介類の消費量は右肩上がりで増えています。ところが、日本では近年、魚介類の消費量が減り続けているのです。国民1人当たりの消費量は、人口100万人以上の国で日本はかつて世界一でしたが、平成23(2011)年には6位にまで後退しました。OECD(経済協力開発機構)が「異例の落ち込み」と指摘するほどの衰退です。
日本のソウルフードであり、健康食でもある魚食にもっと関心を持ってもらいたい―。魚食を再び盛り上げていきたい―。世界中から多くの人が訪れる2020年に向けて、日本が誇る魚食文化を世界に発信しいっそう広めていきたい―。そんな思いから「SAKANA & JAPAN PROJECT 推進協議会」を結成しました。
魚のおいしさやありがたさ、魚食文化のすばらしさや大切さを再認識し、魚介類の消費量が再び増えていくことを目指して、関係各省庁、各団体、各企業とともにさまざまな活動を展開してまいります。