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滝村雅晴のパパ料理のススメ!

2022年4月22日
Column #049

育休取得は料理を始めるチャンス

たけのこご飯も水煮を使えば簡単

今年は「パパ料理」を始める人が増える年にしたい。なぜなら、さらなる仕事と育児の両立を目指す改正育児・介護休業法が段階的に施行されるから。特に男性の育休取得を促す内容になっており、期待が高まる。

パパ料理とは「妻や子供が、おなかが減ったことに気づいて作る家族軸の料理」と私は定義している。しかし、赤ちゃんのおなかのすき具合は、初めて子育てをする親であれば、誰もが分からない。なぜ赤ちゃんが泣いているのか。ともに生活をすることで、少しずつ分かってくるだろう。

育休を取得したパパは、赤ちゃんのお世話も大事だけれど、パートナーである妻のおなかのすき具合に気づけるようになってほしい。自分が食べたい料理ではなく、出産し赤ちゃんを母乳で育てる妻のために、どんな料理を作るのがいいのか。パパが作った料理をママが食べて、赤ちゃんが母乳を飲む。間接的に、パパも赤ちゃんにおっぱいをあげることになるのでは。

料理初心者のパパであれば、作る料理は無理をしない。自分の苦労を相手に押し付けない。食卓が笑顔でいられるように、ママをサポートしてほしい。料理に慣れてくれば、季節の野菜を使った料理を楽しもう。価格もお手頃で栄養価も高い。自分と妻の料理が作れるようになれば、次は離乳食だ。それが終われば幼児食。そして、家族みんなが同じ食事ができるようになる。子供はパパ、ママ両方がキッチンに立つ姿を見て育つだろう。そうすれば、おふくろの味だけでなく、おやじの味も当たり前になる未来がやってくる。

滝村 雅晴氏
たきむら・まさはる

パパ料理研究家。昭和46年生まれ、京都府出身。立命館大卒。平成21年、ビストロパパ代表。26年、日本パパ料理協会設立、会長飯士就任。28年、農林水産省食育推進会議専門委員。SAKANA&JAPAN PROJECT(推進協議会・産経新聞社など)の一環で、父親を魚食推進の担い手に任命する「パパさかな大使」の代表を務める。

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