魚の国 宝の国 SAKANA & JAPAN PROJECT

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滝村雅晴のパパ料理のススメ!

2022年3月17日
Column #048

おいしく食べて若者を応援

食べることで若者を応援できるタイの漬け丼

春は高校や大学を卒業した若者が社会に旅立つ季節。新生活を心待ちにしている人がいれば、不安に思う人もいる。

児童養護施設から大学に進学した若者たちは、社会人になるにあたり、新生活の費用を自分で工面しなければいけない。しかし、長引くコロナ禍で、アルバイト収入が減り、貯金ができない。それどころか、貯金を取り崩し、手持ちのお金が乏しくなっている学生が多いという。

そんな学生を支援しているのが、返済不要の資金を提供しているNPO法人、タイガーマスク基金(東京都文京区)だ。

この春、同基金が今まで支援した学生40人が大学を卒業し、社会人になるのに際して、1人当たり3万円の給付金を支援しようと、3月20日までクラウドファンディングを実施している。「多くの方に、養護施設から大学に進学した若者の現状を知ってもらい、個々人ができる範囲で支援をしてもらえれば」と、同基金の理事は語る。

他にも支援する方法がある。食べて児童養護施設の子供たちの大学進学を応援できる寄付つき商品だ。先日、宇佐もん工房(高知県土佐市)の活き締めのタイやカンパチの漬け丼セットを購入した。解凍して、ごはんにのせるだけで漁師のまかない絶品丼が完成。新鮮なうちに切り身にして特製タレに漬けこまれた味を堪能した。同社の名物は「一本釣りうるめいわし」だが、今年は不漁続きで販売していないとのこと。今、獲れる海の幸に感謝しながらいただいた。

支援が必要な若者たちがいることに改めて気づかされた。そのことをまず知り、自分にも何かできないかと考える人が増えることを願う。

滝村 雅晴氏
たきむら・まさはる

パパ料理研究家。昭和46年生まれ、京都府出身。立命館大卒。平成21年、ビストロパパ代表。26年、日本パパ料理協会設立、会長飯士就任。28年、農林水産省食育推進会議専門委員。SAKANA&JAPAN PROJECT(推進協議会・産経新聞社など)の一環で、父親を魚食推進の担い手に任命する「パパさかな大使」の代表を務める。

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