
そうめんにスイカ、かき氷…。暑いときは不思議と、食感がやわらかい食べ物を選びがちですね。
「嚙(か)むことは健康にとっていいことなのよ。今日は嚙み応えのあるタコを使って、ひんやりと冷たい一品を作ってみましょう」
江上料理学院副院長の江上佳奈美先生が、こんなふうにすすめてくれました。バジルの爽やかさを利かせた、さっぱりとしたマリネです。
まず、マリネ液を作ります。酸味はワインビネガーでつけて洋風な味わいに。レモン汁に替えて、アレンジしてもいいそうです。ひと味違うさっぱり感が楽しめそうですね。
みじん切りのタマネギ、ニンニクの薬味を加え混ぜれば準備OK。
ゆでダコを薄く切り、マリネ液に入れて軽く合わせたら冷蔵庫へ。
江上先生いわく、「ゆでダコをお店で選ぶときは、足の巻き具合を見るのがポイントよ。しっかりと巻いて、色が鮮やかなものが新鮮。皮がはがれているものは避けるようにしてね」。
バジルの葉は色と香りを生かすため、食べる直前に手でちぎって加え、軽くあえれば出来上がりです。
よく冷えたマリネは、見た目でも爽やかさが伝わってきて、夏の食卓にぴったりです。嚙めば嚙むほどにタコのうまみ、バジルの爽快な風味が口の中で広がります。
「タコは疲労回復に役立つタウリンが豊富に含まれているの。夏バテを防ぐのに一役買う食材なのよ」と江上先生が教えてくれました。
しっかり嚙んで、たくさん食べて。夏本番の暑さに負けず、元気に乗り切りたいですね。
タコ(ゆで) | …200グラム |
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バジルの葉 | …4、5枚 |
タマネギ | …30グラム |
ニンニク | …1かけ |
ワインビネガー(白) | …大さじ1 |
塩、コショウ、オリーブ油(サラダ油でも) |