
寒い季節に脂が乗っておいしくなる魚はさまざまあります。でも季節を問わず、便利に使えるのが魚の缶詰。おうちにストックしておくと安心です。
「魚缶は、たくさん水揚げされる旬の時期に生の魚を加工したものが多いの。だから味もいいのよ。料理に使えて、イチ押しなのがこれ!」
江上料理学院副院長の江上佳奈美先生が手にしていたのは、缶詰のオイルサーディン。小ぶりのイワシを油漬けにしたものです。「油も余すことなく使って、スパゲティを作りましょう」
フライパンにオイルサーディン缶の油を熱して、大きめに切ったキャベツとニンニクの薄切りをさっと炒めます。辛味を加えたい場合は、ここで小口切りにした赤トウガラシを一緒に炒めるといいそうです。
蓋をして蒸し焼きにし、キャベツがやわらかくなったらオイルサーディンの身を加えます。さて次は、大きめの鍋でスパゲティをゆでます。
「塩を多めに入れてゆでるのがコツよ。麺に下味がついて、出来上がりのおいしさに差が出るの」と江上先生。ゆで上がったスパゲティをフライパンに加えて全体を絡め、塩、コショウで味を調えたら完成。具だくさんの一品に仕上がりました。
イワシの身をフォークで崩しながら食べてみると、シャキシャキのキャベツと抜群の相性です。
ママは「同じイワシでもアンチョビーのように塩気が強くないのがいい。麺にも、うまみがしみているわ」。ひなちゃんも「おいしいですぅ」とにっこり。骨まで食べられるのも魅力ですね。缶詰ひとつで、いつものスパゲティがごちそうに早変わりしました。
スパゲティ | …200グラム |
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オイルサーディン (缶詰、内容量90グラム) |
…1缶 |
キャベツ | …200 グラム |
ニンニク | …1かけ |
顆粒コンソメ、塩、コショウ |