
暑くなるとおいしくなる魚といえばアジ。塩焼きやたたきでいただくのもいいけれど、干物だとうまみがぐっと増しますね。
「天日などで干して乾燥させるとアジの水分が減って、うまみ成分が凝縮されて味に深みが出るのよ。日持ちもよくなるし、先人の知恵ね」
江上料理学院副院長の江上佳奈美先生がこう教えてくれました。
ご飯によく合う干物を、今日はおすしの具にしてみました。まず、お米をしっかりと水に漬けてから炊飯器で炊きます。ご飯が炊き上がる前に、具材の下ごしらえをします。
アジの干物はいつものようにグリルでこんがりと焼き、頭と皮、骨を丁寧に取り除いて、身をほぐします。爽やかな風味とシャキッとした歯触りのミョウガは、小口切りにして水にさらします。薄く切ったキュウリは塩をふって、しんなりとしてきたら水分を絞ります。こうすると食感がやわらかくなって、おすしになじみやすくなるそうです。
飯台や大きめのボウルにご飯を広げ、すし酢を回しかけて、しゃもじで切るように混ぜます。ひなちゃんにうちわでパタパタとあおいでもらい、冷ましたら具材を加え、混ぜ合わせれば出来上がりです。
ごちそう感のあるおすしに、ママとひなちゃんから歓声が上がりました。さっぱりとした中にも、干物のうまみがばっちりと効いて、食べ飽きないおいしさです。
最後に江上先生が「いま注目されている備蓄米は、お米に含まれる水分量が比較的少ないから、こういうおすしにするのもおすすめよ」。
アジ(干物) | …2枚 |
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米 | …2合 |
キュウリ | …1本 |
ミョウガ | …2個 |
ショウガ | …20グラム |
白ゴマ(煎り) | …大さじ2 |
すし酢 | …大さじ4 |
塩 | …少量 |