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ひなちゃんパパの
家族レシピ

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備蓄米活用にもおすすめ うまみが凝縮されたアジの干物を、ごちそう感ある混ぜずしに

暑くなるとおいしくなる魚といえばアジ。塩焼きやたたきでいただくのもいいけれど、干物だとうまみがぐっと増しますね。

「天日などで干して乾燥させるとアジの水分が減って、うまみ成分が凝縮されて味に深みが出るのよ。日持ちもよくなるし、先人の知恵ね」

江上料理学院副院長の江上佳奈美先生がこう教えてくれました。

ご飯によく合う干物を、今日はおすしの具にしてみました。まず、お米をしっかりと水に漬けてから炊飯器で炊きます。ご飯が炊き上がる前に、具材の下ごしらえをします。

アジの干物はいつものようにグリルでこんがりと焼き、頭と皮、骨を丁寧に取り除いて、身をほぐします。爽やかな風味とシャキッとした歯触りのミョウガは、小口切りにして水にさらします。薄く切ったキュウリは塩をふって、しんなりとしてきたら水分を絞ります。こうすると食感がやわらかくなって、おすしになじみやすくなるそうです。

飯台や大きめのボウルにご飯を広げ、すし酢を回しかけて、しゃもじで切るように混ぜます。ひなちゃんにうちわでパタパタとあおいでもらい、冷ましたら具材を加え、混ぜ合わせれば出来上がりです。

ごちそう感のあるおすしに、ママとひなちゃんから歓声が上がりました。さっぱりとした中にも、干物のうまみがばっちりと効いて、食べ飽きないおいしさです。

最後に江上先生が「いま注目されている備蓄米は、お米に含まれる水分量が比較的少ないから、こういうおすしにするのもおすすめよ」。

材料
4人分
アジ(干物) …2枚
…2合
キュウリ …1本
ミョウガ …2個
ショウガ …20グラム
白ゴマ(煎り) …大さじ2
すし酢 …大さじ4
…少量
作り方
1
米を洗って炊飯器に入れ、「2合」の目盛りまで水を注ぐ。30分おいて普通に炊く(あればすし飯モードで)。
2
熱したグリルでアジの干物を両面焼き、取り出す。頭や皮、骨を丁寧に取り除き、身をほぐす。
3
キュウリは薄い小口切りにする。ボウルに入れて塩をふってなじませ、しばらくおいて水分が出てきたら絞る。
4
ミョウガは薄い小口切りにし、水にさらして水気をおさえる。ショウガは皮をむいて千切りにする。
5
大きめのボウルに①を広げて入れ、すし酢を回しかけて切るように混ぜる。うちわなどであおいで冷ます。
6
⑤に②③④、白ゴマを加えて混ぜ合わせ、器に盛る。
取材協力・江上料理学院
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