おうちの中がいい香りに包まれています。テーブルに小ぶりのユズが山盛りになっていました。あす21日は冬至。昔からユズ湯に入る習慣がありますね。
「この黄色は太陽に似ています。だからお風呂に入れると、とっても温まるのかなぁ」と、ひなちゃんがうまいことを言いました。
ちょうど唐揚げを作るところで、ユズの風味を加えるアイデアを思いつきました。どんなふうにしたらいいんだろう。江上料理学院副院長の江上佳奈美先生に聞いてみました。
「ユズの魅力はこの香り。実より皮の方が強いので、皮をすりおろして下味に使うのをお勧めするわ」
アドバイス通りにおろしてみると、さらに爽やかな香りが一面に広がりました。一口サイズに切った鶏もも肉に砂糖、しょうゆ、酒、おろしショウガを順番にもみ込みます。香りを生かしたいユズの皮は最後に。卵を加え、全体になじませるように混ぜます。軽くカリッとした食感に揚がるように、粉は片栗粉と米粉の一種、上新粉を混ぜました。鍋に油を入れて170度に熱します。
「温度計がない場合は、衣を箸の先につけて油の中に落とし、真ん中くらいまで沈んで浮き上がってくるのを目安にしてね」と江上先生。箸でかき混ぜながらキツネ色になるまで揚げました。火の通り具合が心配なときは鶏肉に竹串を刺して、透明な汁がにじみ出てくればOKです。
揚げたてにユズをギュッと搾って、いただきます。「ユズの風味が立つと、どことなく和風に感じられるから不思議ね」とママ。ユズコショウを少し添えると、絶妙なアクセントになって食べ飽きません。
鶏もも肉 | …大1枚 |
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ユズの皮 | …小1個分 |
おろしショウガ | …小さじ1 |
溶き卵 | …1/2個分 |
砂糖、しょうゆ、酒、片栗粉、上新粉、揚げ油 |