11月14日~17日の4日間、東京都・千代田区の日比谷公園で第5回「ジャパン フィッシャーマンズ フェスティバル2019 ~全国魚市場&魚河岸まつり~」が開催された。最終日は、来場者の投票による魚料理と商品のコンテスト「第7回Fish-1(フィッシュワン)グランプリ」が同時開催され、ステージに噺家・瀧川鯉斗が登壇。魚にちなんだ創作落語で魚食の楽しさを示した。
鯉斗師匠は、海で漁師に釣りあげられ、魚料理屋の生け簀で最後の時を待つ鯛と、同じ境遇を生きる魚たちの滑稽噺(こっけいばなし)を披露。生け簀内で繰り広げられる厳しい上下関係や、にわかに芽生えた友情の妙に、客席からは活気ある笑い声があがった。
「僕は楽しかったです。みなさんが笑ってくださっていたので、安心しました」
普段は寄席で古典落語を披露しているだけに、フェスの空気も、落語に馴染みがあるかどうかも不明な観客を前に少し緊張気味だった鯉斗師匠。一席終えて「これから場内の美味しい魚を食べに行きます」と笑顔を見せた。
漁師自慢の「プライドフィッシュ」を使った魚料理部門は、JFやまがたの「庄内浜産 おさしみ鮭とイクラ漬け丼」が、手軽に食べられる国産水産加工食品「ファストフィッシュ」部門は長崎県の丸徳水産の「そう介のメンチカツ」が、それぞれグランプリに輝いた。