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2020年3月7日
 
TOPICS & NEWS

漁師お薦めの魚介グルメで魚食推進
JF全漁連が産直サイト「ギョギョいち」開設

 

全国漁業協同組合連合会(JF全漁連)が、全国各地の漁師が薦める旬の海の幸を使った魚介グルメを販売するネット通販サイト「JFおさかなマルシェ ギョギョいち」を開設した。全国の漁港と消費者を直接つなぎ、旬の魚介のおいしさを発信し、国産水産物の消費拡大と魚食推進につなげる。JF全漁連が消費者向けに直接販売するのは初めての試みという。

「本物の魚のおいしさや旬の情報を提供していく。全国の浜(漁港)を元気にしたい」

2月28日に記者会見した全漁連の大森敏弘代表理事専務は、こう語った。

取扱商品は千葉県の「金目鯛煮炙り丼」や三重県の「伊勢まだい姿つくり」、兵庫県の「生しらす」など、10県の21商品でスタート。令和2年度に25都道府県、3年度には全国に広げ、早期に売り上げ5億円を目指すとしている。

食材には、JF全漁連が選定している漁師自慢の魚介類の「プライドフィッシュ」などを使用。各魚連とともに厳選した商品を販売する。サイトでは、食材の魅力や産地の情報、おいしい食べ方などを紹介する動画も視聴できる。同サイトの販促プロモーションには、JF全漁連の魚食普及推進委員を務めるさかなクンを起用した。

「プライドフィッシュ海鮮丼 金目鯛煮炙り丼」

また、3月末まで横浜市中区の京急ストア「もとまちユニオン 元町店」でも商品を販売。消費者の声や反応を集め、今後の品ぞろえや商品開発に生かしていく考えだ。

魚介類の1人当たり消費量は平成13年からの16年間で約3割も減少するなど魚離れが進む一方で、消費者への調査では、「もっと魚介類を食べたい」とのニーズは高いという。また鮮魚店が大幅に減る一方で、ネット通販の利用者が増えるなど消費スタイルは大きく変化している。全漁連では「魚介類の魅力を伝え、消費拡大につなげる取り組みが必要」と考え、同サイトを開設することにした。

JF全漁連が直接販売することで流通コストを削減し、漁業者の所得改善につなげる狙いもある。

三浦秀樹常務理事は「商品には絶対的な自信がある。プライドフィッシュとも連動し、動画でストーリーを発信するなど付加価値を付けることで、他の通販サイトと差別化できる」と自信を示している。

全漁連が開設した産直通販サイト「ギョギョいち」の画面

JF全漁連が運営する浜と消費者を繋ぐ産地直送ネットショップ
【JFおさかなマルシェ ギョギョいち】

 

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