魚の国 宝の国 SAKANA & JAPAN PROJECT

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食育専門家・浜田峰子の魚で元気な未来!

2017年11月3日
Column #008

働く女性が作りたいのは
魚料理

20代から30代の働く女性を対象にした料理に関する調査結果によると、作りたい料理の第1位に「魚料理」が輝いています。さらに、「もっと魚をはじめとした料理が上手になりたい」という回答は全体のなんと90%にも。作ってみたい定番の魚料理は、1位が「焼き魚」、2位に「煮魚」が挙げられています。

魚食離れが進んでいるといわれていますが、調査結果からは働く女性たちの魚食へのニーズは依然高いことがよく分かります。仕事と家事を両立する人たちにも、手軽にできるおいしい魚料理をきちんと伝えていけば、もっと食卓に魚料理が並ぶ頻度は増えていくはずです。

私自身が働く女性として日々時短を意識しながら仕事と家事を両立させているので、主催する食育セミナーでは、働く女性に役立つ調理の情報を具体的に教えています。1位の焼き魚については、焼くときに煙が出るとか、キッチンが汚れやすいとか、焼いた後の片づけが面倒という声が多くあります。そこで、網ではなくフライパンを使って焼く方法を紹介しています。

皮がくっつきやすい魚はクッキングシートを敷いて焼いたり、ふっくら仕上げるために蓋をするタイミングを変えたりすると、煙も出ず、皮がパリッとおいしく焼き上がります。

マンションなど機密性が高く臭いがこもりやすい部屋に住んでいる家庭にお薦めなのがホイル焼きです。アルミホイルで包んで焼くと煙も出ず、野菜も一緒に調理して食べられます。アルミは熱伝導がよく短時間でおいしくできるのもポイントです。

2位の煮魚は、煮くずれしたり、臭みが残ったりするといった声が多く聞かれます。煮くずれは、事前に塩をふっておくだけで防げますし、臭みはお湯が沸騰してから入れるだけで取れます。たったそれだけのことで仕上がりが全然違います。うまくできれば、やる気も格段にアップします。簡単な魚料理からチャレンジしたり、手軽においしく食べられる「ファストフィッシュ」を取り入れたり、便利な調理グッズを利用したりと工夫すれば魚料理はもっと楽しくなりますよ。

焼き魚をおいしく簡単に作るコツは…

浜田 峰子
はまだ・みねこ

食育専門家。「美味しく楽しく 笑顔は食卓から」をコンセプトに、食の専門知識を生かし水産庁の各種委員や調理師専門学校講師を務めるほか、本の執筆やTVコメンテーターとして各メディアで活動。食育セミナーや食を通じた地域活性化にも精力的に取り組んでいる。著書に「浜田峰子のらくらく料理塾」など。

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