魚の国 宝の国 SAKANA & JAPAN PROJECT

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メトロポリターナトーキョー × SAKANA & JAPAN PROJECT 大人の落研 魚心あれば時に恋心あり?

2019年6月20日
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鯛出汁でいただく贅沢「お粥膳」

昨今の落語ブームにあやかって、SAKANA & JAPAN PROJECTも「落語」と「魚」を掛け合わせた新連載を始めることになりました。働く女性にライフスタイル情報を発信するフリーマガジン『メトロポリターナトーキョー』とコラボし、落語の楽しさはもちろん、噺家さんのオススメの居酒屋など、落語を通じて日本の魚食文化をご紹介していきます。

第1回目となる今回は、東京・銀座にある資生堂の旗艦店・SHISEIDO THE STOREの4階にある、カフェとイベントスペースを併設したコミュニティスペース「SHISEIDO THE TABLES」に伺い、鯛の出汁を使った「出汁あんかけのお粥膳」をいただきました。

お邪魔したのは、5月某日。「笑うことで美しくなる」をテーマに開催した『花椿寄席 ~古今亭文菊師匠をお迎えして~』を聞くため。その前の腹ごしらえとして、今年からランチタイムに新登場した同メニューをいただきました。

「季節を味わうというコンセプトの他に、元々禅の精神性を取り入れる」というメニュー考案時のテーマを話してくださったのは、広報の谷内由美子さん。同メニューは「白粥にすることによってお米本来の滋味を味わうことができ、また日頃外食が多い方には体調を整える、という意味でとても役立つメニューになっています」。

花椿をモチーフにしたお膳に配されたのは、「出汁あんかけ粥」、「高野豆腐の揚げ浸し」、「古来種野菜の生姜塩麹漬け」、「山椒昆布」、「梅干し」、「ごま塩」の6品。決して派手な盛り付けではないのに、食べる前に思わず姿勢を正してしまうような、品が感じられます。

まずは、ごま塩のごまを擦ることから始めました。ゴリゴリ、ゴリゴリ・・・。鉢のなかですり潰されていく白ごまから立ち上る香ばしさが食欲をそそります。このごま塩投入の量とタイミングは「お好みで」とのことだったので、私は一番先に、真っ白なお粥全体にたっぷりと。

次に手に取ったのはお目当の鯛出汁。白い湯のみ茶碗に注がれた琥珀色の出汁は、「鯛のあらに、まず塩をし、少しおいてから湯通し。その後、昆布を加えて出汁をとります」とのこと。ゆずの皮が添えられて、見た目なんともお上品。お出汁と柑橘の香りが程よく相まって、鼻を近づけただけでその香りに癒されます。湯飲み半分ほどをお粥に回しかけていただきました。

付け合わせは古来種野菜の塩麹漬けと、高野豆腐の揚げ浸し。高野豆腐は少し硬めに戻してあって食べ応えあり。しっかりした味付けで箸が進みます。

お粥の後半は、山椒昆布と塩味の効いた梅干しでいただきました。残りの鯛出汁を全部かけたら、梅干しをさじに載せて箸でほぐしてからお粥の中へ。かなり塩味の効いた梅と、ゆずが香る鯛だしが好相性で、口の中でお粥の甘みが増していきます。「お粥ってこんなに贅沢にいただけるんだなぁ~」と大満足でした。

さらに、この日は食後酒を1杯だけ注文。カクテルグラスに注がれた日本酒は、とにかく美味しかった♡全麹仕込みという贅沢仕上げ。口あたりはこっくりとしていて、一口で米の香りがフワッと鼻を突き抜け、その後はコクと旨味の余韻が舌に残る。夕暮れの銀座でとにかく贅沢な時間を過ごせました。

その後しばらくして、今回のメイン「花椿寄席」がいよいよスタート。古今亭文菊という噺家さんは、とにかく所作が美しい。見た目は、丸刈り頭にゲジゲジ眉。パッチリ二重の細面で、一見、色気とは縁遠い雰囲気にも見えますが、落語が始まるとすごくチャーミング。この日は「そば清」、「お見立て」の2席を披露してくださいました。

銀ブラなんて言葉が生まれて久しいですが、2017年にはGINZA SIXも誕生したこの街は、目抜き通りを歩けば洗練されたショップが立ち並び、一歩裏路地に入れば、由緒ある歴史をもった老舗の名店がちらほら。新旧の歴史が共存しあう街で「落語と美」に触れたような気がしました。

【SHOP DATE】
SHISEIDO THE TABLES 東京都中央区銀座7-8-10 SHISEIDO THE STORE 4F
TEL(03)3571 1420 /受付時間 11:00-20:00(L.O. 19:30)
https://thestore.shiseido.co.jp/the-tables/

出汁あんかけのお粥膳(鯛出汁)1200円

遊郭を舞台にした「お見立て」で観客を魅了した古今亭文菊師匠

プロフィール

大きめ丸眼鏡と切りすぎてる前髪が目印の、愛称・丸めがね部長。TBSドラマ「タイガー&ドラゴン」で落語にハマるも、好きな噺家は古今亭志ん朝(3代目)に桂枝雀と、マニア度浅め。朝の通勤ラッシュは落語を聞いてニヤつきつつ、夜になれば足が向くまま赤提灯へ。好きな魚料理とお酒でいい心持ちになり、家に帰って寝て起きて。電車に乗れば、またイヤフォンつけて・・・。こんな丸めがねが、食べて飲んで笑ってるだけの「落研日記」はじめました。

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