「親子の日」に親子で作ったオムライス
毎年7月の第4日曜日(今年は7月28日)は「親子の日」。年に1度、親子のきずなを強めるための日をつくりたいと、平成15年、米国人写真家のブルース・オズボーンさんが「親子の日」を提唱し、活動が始まって今年で16年となる。オズボーンさんは毎年「親子の日」にフォトセッションを開催し親子写真を撮り続けている。その数は7500組を超えるという。
パパ料理を通して、親子の笑顔を増やす仕事をしている私も思いは同じ。ご縁あって、今では「親子大使」として「親子の日」を広めている。
その活動の一つとして24年から、「親子の日」に親子にちなんで鶏肉と卵を使うオムライスを親子で作ろうと呼びかけている。参加した親子が作ったオムライスはSNSに投稿されている。小さい子供でも、卵を割って溶いたり、オムライスにケチャップで絵や文字を書いたりはできる。どれも大事な役割だ。今年は「親子の日料理作戦2019」と題して、オムライスにこだわらず、より多くの親子が参加できる日にしたい。
まず親子で何が食べたいか考え、買い物に行く。キッチンに立って一緒に作って、食べ、片づける。その間に、自然な会話が生まれ、お互いのための工夫も生まれるだろう。親子でいることが当たり前になりすぎて、つい忘れがちな「思いやり」を、その時間の中で発見できると思っている。親子で釣りに行って釣った魚で一品作る。そんな親子の日の過ごし方もいい。魚食の推進を目的とした「パパさかな大使」の代表として、サケとイクラの親子丼でも作ってみようかな。
パパ料理研究家。昭和45年生まれ、京都府出身。立命館大卒。平成21年、ビストロパパ代表。26年、日本パパ料理協会設立、会長飯士就任。28年、農林水産省食育推進会議専門委員。SAKANA&JAPAN PROJECT(推進協議会・産経新聞社など)の一環で、父親を魚食推進の担い手に任命する「パパさかな大使」の代表を務める。