ツナキャベツトマトソースパスタ
仁淀(によど)川の流れる高知県日高村は、日本一の糖度ともいわれるシュガートマトの産地。そこで廃棄される規格外のトマトがもったいないと、加工品として販売を始めたのが「日高わのわ会」だ。もともと地域のお母さんたちが村の困りごとを一緒に解決しようと活動をはじめ、今ではトマトソースの販売のほか、喫茶店や宿泊場の運営も行っている。
トマトソースセットは、購入すると、児童養護施設で暮らす子供の支援につながるチャリティーギフトになっている。売り上げの一部がNPO法人タイガーマスク基金に寄付され、子供たちの大学進学支援に役立てられるという仕組みだ。
購入して料理をしてみた。作ったのは、ツナとキャベツのトマトソースパスタ=写真。タバスコ好きなのでかけたが失敗。もとのソースがおいしすぎて、余計な味つけはいらなかった。食パンにピザソースを塗りチーズをかけて焼くだけのピザトーストは、お店で食べるのと変わらないおいしさ。新ジャガとソーセージを炒めてトマトソースを絡めれば、絶品トマト味ジャーマンポテトのできあがり。
化学調味料・保存料不使用かつ糖度の高いトマトで作ったソースのうま味の力がすごい。普段は自宅でコトコト煮込んでトマトソースを作るのだが、とても太刀打ちできない。袋を開けてあえるだけで、最高においしいトマト味の料理ができる。
味もよい、作っている人や応援しているNPO法人の思いもよい。買って料理を作るだけで、子供たちの笑顔が増えるのが何よりもよい。
パパ料理研究家。昭和45年生まれ、京都府出身。立命館大卒。平成21年、ビストロパパ代表。26年、日本パパ料理協会設立、会長飯士就任。28年、農林水産省食育推進会議専門委員。SAKANA&JAPAN PROJECT(推進協議会・産経新聞社など)の一環で、父親を魚食推進の担い手に任命する「パパさかな大使」の代表を務める。