きょうはひな祭り。昔からお祝いに欠かせない食べ物や飲み物がさまざまありますね。僕が楽しみにしているのは、甘い白酒。少し飲むだけで、顔が桃の花のような色になってしまうけれど...。
「白酒はアルコール分が9%前後もあるお酒なのよ。子供やお酒が苦手な人は、甘酒でお祝いするのがおすすめね」と、江上料理学院副院長の江上佳奈美先生。
甘酒は料理やお菓子作りにも活用できるとか。米こうじを使ったアルコールが入っていないこうじ甘酒で、豚汁を作ってみることにしました。
まず、鍋にゴマ油を熱して豚肉、野菜を順に入れて炒めます。水と甘酒を加えて煮立ったらみそを加えて、野菜がやわらかくなるまで加熱します。
「具材は自由にアレンジしてね。サトイモやゴボウなどの根菜もいいし、きのこや、こんにゃくを入れると食感も楽しいわ」と、江上先生が教えてくれました。
最後に、ぶつ切りにした長ネギを入れて、火が通ったら出来上がり。
盛り付けたお椀(わん)から、みそと甘酒の香りが立ち上ります。口に運ぶと、「おいしい~」と感嘆の声が漏れました。ほのかに甘くて、まろやかな味わいがたまりません。
「豚肉にも野菜にも、甘みがよく合っているわ。春らしい優しい味ね」とママ。だしを使わなくてもいいのかな…なんて心配はいりませんでした。具材から溶け出したうまみで、十分おいしく仕上がっています。
七味トウガラシやユズコショウをちょっぴり加えて〝味変〟させるのもおすすめです。具がたっぷり、栄養もたっぷり。甘酒入りの春の豚汁は、何よりのごちそうです。
甘酒(米こうじ、ストレートタイプ) | …1/2カップ |
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豚バラ肉(薄切り) | …100グラム |
大根 | …80グラム |
ニンジン | …40グラム |
長ネギ | …1/2本 |
みそ、ゴマ油 |