魚の国 宝の国 SAKANA & JAPAN PROJECT

SAKANA & JAPAN PROJECT
Facebook Twitter Instagram

ひなちゃんパパの
家族レシピ

103

おでんにだけじゃ、もったいない「こんにゃく」 鶏肉とケチャップ炒めに

おでんに欠かせないこんにゃくはこの時期、料理以外でも注目されます。8日は「針供養」。使わなくなった針を、やわらかいこんにゃくに刺して感謝する風習が受け継がれていますね。

「こんにゃくは和食のイメージが強いけれど、意外とどんな味付けにも合うのよ。同じくおでんの定番の焼きちくわや、鶏肉を合わせて、ひなちゃんも好きなケチャップ味の炒め物にしてみましょうか」

江上料理学院副院長の江上佳奈美先生が1枚の板こんにゃくを持って、提案してくれました。「こんにゃくは下ごしらえが肝心。ひと手間かけると、食感もおいしさもアップするわ」

まず、水を張った鍋に入れて火にかけ、沸騰後2~3分ゆでます。この下ゆでは、原料のコンニャクイモ、凝固剤の石灰(水酸化カルシウム)に含まれている、えぐみや臭みのもとになるあくを抜くためです。

水分が抜けて、歯応えがよくなる効果も。ただ、袋に「あく抜き不要」と書かれているものは、水で洗うだけで調理できます。

切り方にもちょっとしたコツがあります。薄く切った後、表面に切り込みを入れました。食べやすくなって、味の浸透もよくなるそうです。

準備さえ済めば、炒め物はあっという間に出来上がります。鶏肉からフライパンに入れ、こんがりと焼き色がついて火が通ったらこんにゃく、焼きちくわを加えて炒め合わせます。トマトケチャップを入れて、全体を絡めながら水分を飛ばすように炒めると、甘酸っぱい香りが広がりました。

ひなちゃんは、シコシコとしたこんにゃくの食感を楽しみながら「おいしいですぅ」とにっこり。ほっとするケチャップ味に思わずご飯が進みます。

材料
(4人分)
こんにゃく …1枚
鶏もも肉 …100グラム
焼きちくわ …1本
塩、コショウ、トマトケチャップ、サラダ油
作り方
1
こんにゃくは水からゆでて、水に取る。3~4センチ長さ、7ミリ幅に切り、両面に斜め格子状に切り目を入れる。
2
焼きちくわは1センチ幅の斜め切りにする。
3
鶏肉は小さめの一口大に切り、塩、コショウ各少量をふる。
4
フライパンにサラダ油小さじ1を熱して③を炒め、焼き色がついて火が通ったら①②を加えて炒め合わせる。トマトケチャップ大さじ3を加えて、全体を絡めながら炒める。
5
器に④を盛り、小口切りにした小ネギなどを散らす。
取材協力・江上料理学院
Page Top