おでんに欠かせないこんにゃくはこの時期、料理以外でも注目されます。8日は「針供養」。使わなくなった針を、やわらかいこんにゃくに刺して感謝する風習が受け継がれていますね。
「こんにゃくは和食のイメージが強いけれど、意外とどんな味付けにも合うのよ。同じくおでんの定番の焼きちくわや、鶏肉を合わせて、ひなちゃんも好きなケチャップ味の炒め物にしてみましょうか」
江上料理学院副院長の江上佳奈美先生が1枚の板こんにゃくを持って、提案してくれました。「こんにゃくは下ごしらえが肝心。ひと手間かけると、食感もおいしさもアップするわ」
まず、水を張った鍋に入れて火にかけ、沸騰後2~3分ゆでます。この下ゆでは、原料のコンニャクイモ、凝固剤の石灰(水酸化カルシウム)に含まれている、えぐみや臭みのもとになるあくを抜くためです。
水分が抜けて、歯応えがよくなる効果も。ただ、袋に「あく抜き不要」と書かれているものは、水で洗うだけで調理できます。
切り方にもちょっとしたコツがあります。薄く切った後、表面に切り込みを入れました。食べやすくなって、味の浸透もよくなるそうです。
準備さえ済めば、炒め物はあっという間に出来上がります。鶏肉からフライパンに入れ、こんがりと焼き色がついて火が通ったらこんにゃく、焼きちくわを加えて炒め合わせます。トマトケチャップを入れて、全体を絡めながら水分を飛ばすように炒めると、甘酸っぱい香りが広がりました。
ひなちゃんは、シコシコとしたこんにゃくの食感を楽しみながら「おいしいですぅ」とにっこり。ほっとするケチャップ味に思わずご飯が進みます。
こんにゃく | …1枚 |
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鶏もも肉 | …100グラム |
焼きちくわ | …1本 |
塩、コショウ、トマトケチャップ、サラダ油 |