お正月に欠かせない魚といえばブリ。出世魚なので縁起が良いといわれ、年末の鮮魚売り場に目立つように並んでいます。真冬の寒ブリは煮ても焼いても、刺し身でも何でもおいしいですね。
「多めに買ってきて、刺し身で新鮮な味を楽しんだ後、エスカベーシュにするのはいかが?」と、江上料理学院副院長の江上佳奈美先生が勧めてくれました。
エスカベーシュは魚の唐揚げを酢漬けにしたもの。もともとは、魚を長持ちさせるために考案されたスペインの料理だそうです。今日は、刺し身用に薄く切ったブリとしょうゆを使い、和風にアレンジして作ってみます。
まず、片面にだけカレー粉をまぶし、さらに両面に片栗粉をまぶします。「刺し身のブリならすぐに火が通るから、油で揚げなくてもフライパンで焼くだけでOK。簡単でしょ」と江上先生。
さっと炒めたタマネギ、パプリカにしょうゆ、酢、砂糖を加えて一煮し、焼いたブリを漬け込みます。野菜はセロリ、ニンジン、ピーマンなどに変えてもおいしく作れるとか。時々混ぜながら、30分ほどおけば出来上がりです。カレーの香りが食欲をそそります。
「お刺し身が大変身ですぅ~」と、ひなちゃんは目を丸くしています。ママは一口食べて、「おいしい! しょうゆの風味が利いて、しっかりと和の味になっているわ。ご飯にも、お酒にも合うわね」。
おせちをはじめ、和食が増えるお正月の食卓にマッチしそうです。
ブリ(刺し身用) | …8切れ |
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タマネギ | …50グラム |
パプリカ(赤、黄) | …各1/2個 |
パセリ(みじん切り) | …少量 |
カレー粉、片栗粉 | …各適量 |
しょうゆ、砂糖、酢、サラダ油 |