

一年中出回っている野菜も、いかにもおいしそうな輝きを放ち、旬の時季を知らせてくれることがあります。今はそれがレンコンです。煮物やきんぴらといった和食に偏りがちなので、洋風のバリエーションを、江上料理学院副院長の江上佳奈美先生に教えてもらいました。
「白い色を生かして、クリーミーな炒め物にしましょう。相性のいい、淡泊な鶏むね肉を合わせるのがおすすめよ」と江上先生。見た目も味もうまく仕上げるためには、下ごしらえにコツがありました。
レンコンは酢を加えて下ゆでします。こうすると変色を防いで、より白く仕上がるとか。後で炒めるので軽くゆでればOK。鶏むね肉は下味をつけたら小麦粉をまぶします。この粉が、おいしそうなとろみを生み出します。焦げないように火加減に注意しながら焼き、いったん取り出しました。
次にレンコンを炒めたところに鶏肉を戻し入れて、牛乳を加えます。「濃厚なコクを出したい場合は、生クリームを使うといいの。でも、今日はひと味違う、さっぱりとしたクリーム炒めにしてみましょう」
江上先生のアドバイス通りにレモン汁で爽やかな風味を加えて、真っ白なレモンクリーム炒めが出来上がりました。スライスしたレモン、小ネギを散らして彩りを添えました。
「レンコンがシャキシャキして、甘くておいしいですぅ」と、ひなちゃんは気に入った様子。レンコンは繊維を断つように切りましたが、繊維に沿って縦に切れば、今度はホクホクの食感に。変化をつけながら、旬の味を楽しみたいな。
| レンコン | 200グラム |
|---|---|
| 鶏むね肉(約200グラム) | 1枚 |
| おろしニンニク | 小さじ2分の1 |
| 牛乳 | 2分の1カップ |
| レモン汁 | 小さじ1~2 |
| レモン(薄い半月切り)、小ネギ(小口切り) | 各適量 |
| 塩、コショウ、小麦粉、酢、サラダ油 | |