暑くなると注目されるのがオクラやヤマイモ、納豆などの“ねばねば”食材。食欲がないときも、のどごし良く食べられるのがいいですね。
「食べやすさに加えて胃の粘膜を保護したり、疲労回復に役立ったり、夏の体にうれしい働きがある食材が多いのよ。海の“ねばねば”といえばこれね」
江上料理学院副院長の江上佳奈美先生はこう言って、生のモズクを持ってきてくれました。モズクは三杯酢などで味付けしたものや、塩漬けにしたものもよく見かけますね。
江上先生は、「ねばねばの部分には『フコイダン』という食物繊維が豊富に含まれているの。今日はオクラと組み合わせて、とろとろのスープを作ってみましょうか」と提案してくれました。
オクラは塩もみして、表面を覆う産毛を落としてから輪切りに。生のモズクは食べやすく3cm長さに切りました。鶏がらスープに水溶き片栗粉でとろみを付けてオクラ、モズク、豆腐を入れ、一煮立ちさせます。そこに酢を好みの分量入れれば出来上がり。仕上げにゴマ油やラー油を垂らしてもいいそうです。
さらに、「鶏ささ身やハム、カニ風味かまぼこなどを加えてボリュームアップさせたり、卵でとじたりしてもOKよ」と江上先生。アレンジ次第で、ごちそう感が増しますね。
滑らかな口当たりに、ほのかな磯の香りが優しく広がります。油を加えなければ、つめたく冷やしてもおいしそうです。でもママは、「冷房で体が冷えたときは、こういう温かいスープがうれしいのよ」。
モズク | …100g |
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木綿豆腐 | …1/3丁 |
オクラ | …4本 |
鶏がらスープのもと、塩、しょうゆ、酢、片栗粉 |