厳しい暑さで、買い物に出るのも一苦労。そんなときに、買い置きがあると便利なのが乾物です。
「今日はこの車麩(くるまぶ)を使って麩チャンプルーを作ってみましょうか?」と、江上料理学院副院長の江上佳奈美先生が勧めてくれました。
沖縄料理のチャンプルーは今や全国的な人気で、ゴーヤやそうめんが有名です。「乾麺のそうめんも同じ保存食だけれど、麩はタンパク源としても優秀な食材よ」と江上先生。
車麩はその名の通り、形が車輪に似ています。食べやすい大きさにちぎり、水に漬けて戻します。両手で挟んで水を絞り、卵にだし汁を混ぜた卵液に漬けました。卵液を残らず車麩に吸わせるのがポイントです。
フライパンに並べ、中火で両面を焼きます。「フレンチトーストを作る要領でね」と、江上先生が教えてくれました。
こんがりと焼き上がったら、いったん取り出します。フライパンを洗って次に豚肉を炒めます。これも取り出して野菜を炒め、豚肉と車麩を戻し入れて炒め合わせます。手間といえば手間ですが、フライパンひとつでできるので簡単。最後に味を見て塩、コショウで調えれば完成。彩り良く仕上がりました。定番の肉野菜炒めに比べると格段にボリュームが違います。さて味は?
「このもっちりした食べ物は何ですかぁ? とってもおいしいですぅ」と、ひなちゃんは麩を気に入った様子。やわらかな弾力の麩と、シャキッとした野菜の食感のコントラストが楽しくて、なかなか箸が止まりません。手間をかけて別々に炒めたのは、この食感を出すためだったんですね。あぁ、だんだんビールがほしくなってきました。
車麩 | …30g |
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豚バラ薄切り肉 | …100g |
卵 | …1個 |
モヤシ | …1/2袋 |
ニンジン | …30g |
ニラ | …4本 |
だし汁、塩、しょうゆ、コショウ、サラダ油 |