食欲の秋の到来―。ごちそうに腕を振るおうと冷蔵庫を開けると、中にあったのは特売の豚こま切れ肉にきのこ・・・。まあ、これが現実ですよね。
「豚こまで肉巻きを作るのはいかが? きのこを巻けばボリューム満点の一品になるわ」と、江上料理学院副院長の江上佳奈美先生がアドバイスしてくれました。
肉巻きは薄切り肉でないとダメだと思っていましたが、「ひと切れずつ広げながら、1枚肉のように並べて巻くといいのよ」と江上先生。
早速、ラップの上にこま切れ肉を“何となく”長方形に隙間なく並べていきました。後で手前から巻くことを考えて、長い方を縦に置くのがポイントです。
きのこはシメジ、エリンギ、エノキダケなど好みのものを使い、組み合わせてもOK。今日はエノキダケとエリンギを合わせました。肉で巻く前に、しょうゆと酒で下味を付けます。この一手間がおいしさにつながるんですね。
豚肉にきのこをのせて、端からくるくると巻き、表面に片栗粉をまぶします。フライパンで時々転がしながらこんがりと焼き色を付けます。
江上先生は蓋を取り出し、「薄切り肉と違って火が通りにくいから、蓋をしてじっくりと焼き上げるのがコツよ」。しょうゆやみりんなどに黒酢を加えて、まろやかでコクのある味付けに。
照りよく仕上がった肉巻きを食卓に運ぶと、ママは「豚こまで、こんなにボリュームのあるごちそうが作れるなんて!」と驚きました。何よりこの甘辛味は、年齢を問わずに好まれる味。敬老の日にもお勧めしたいメニューです。
豚こま切れ肉 | …200g |
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きのこ(シメジ、エリンギ、エノキダケなど好みのもの) | …1パック |
黒酢、塩、しょうゆ、酒、砂糖、みりん、片栗粉、サラダ油 |