魚へんに「師」と書く魚をご存じですか?。それは、ブリ(鰤)です。師走が一番おいしいからこう書くんでしょうね。
定番の照り焼きはママがよく作ってくれるので、僕は洋風メニューに挑戦してみました。ブリの料理についてママに聞いてみると「生臭みがある」「焼くとパサつく」という2つが気になるポイントのようです。
「臭みを防いで、ジューシーに仕上げるには、カレー味のピカタにするのはどうかしら?」と、江上料理学院副院長の江上佳奈美先生が勧めてくれました。
日本でもすっかりおなじみになったピカタは、魚介類や薄切り肉などに卵液をつけて焼いたイタリア料理です。
ブリの生臭みを防ぐには、まずは下ごしらえから。塩、コショウをふって30分ほどおき、表面に浮いてきた水分をペーパータオルで拭き取りました。このひと手間が肝心です。
小麦粉にカレー粉を混ぜてブリにまぶしつけ、卵にくぐらせてフライパンで焼き始めると、いい香りが立ってきました。こんがりと両面を焼き上げれば出来上がりです。スパイシーなカレーの風味が食欲をそそり、臭みはどこかへ消えました。卵の衣でうまみと水分が閉じ込められて、しっとりとしたおいしさです。
カリッと焼けた皮や血合いの部分も残さず、喜んで食べるひなちゃんを見て、ママもうれしそう。
江上先生いわく、「ブリを細長いスティック状に切ってから同じように焼くと、お弁当やパーティーのフィンガーフードにもぴったりよ」。
ブリ(切り身) | …3切れ |
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卵 | …1個 |
カレー粉 | …小さじ1 |
塩、コショウ、小麦粉、サラダ油 |