あり合わせの材料で、手間をかけずに作れる炒め物は、巣ごもり生活のお助けメニューです。肉と野菜を炒め合わせて塩、コショウをパッパッ…。簡単なはずなのに、今ひとつおいしく作れないんですよね。
「これを使うと、いつもとは一味違う炒め物になるわ」と、江上料理学院副院長の江上佳奈美先生が、レモンを持ってきてくれました。
早速、ギュッと果汁を搾りました。「果汁は下ごしらえにも使うの」と江上先生。何と、塩と一緒に焼く前の豚肉にまぶします。「お肉の保水性が高まって、炒めてもやわらかく、しっとりとした食感になるのよ。くさみも和らげてくれるから一石二鳥なの」
確かアボカドを切った後、変色を防ぐためにふりかけるのもレモン汁ですよね。レモンには味付け以外の働きもいろいろとあるんですね。
合わせる野菜はパプリカとスナップエンドウです。豚肉にはちゃんと火を通したい、でも野菜は手早く炒めてシャキッと仕上げたい。それには、肉を先に炒めていったん取り出し、野菜を炒めたところに戻し入れて炒め合わせる、という方法を江上先生に教わりました。今日使ったのは無農薬のレモンだったので、薄く半月切りにして4切れ加えてみました。レモンの果汁、コショウで最後の仕上げです。
色鮮やかな一品が食卓に花を添えます。肉はやわらかく、野菜はシャッキリ。レモンの心地よい爽やかな酸味でさっぱりと食べられます。ひなちゃんはスナップエンドウが気に入ったようで、「さやの中のお豆までおいしいですぅ」。カラフルな野菜をおなかいっぱい食べて、元気をもらいました。
豚ロース肉(薄切り) | …150グラム |
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パプリカ(赤、黄) | …各2分の1個 |
スナップエンドウ | …100グラム |
レモン | …2分の1個 |
塩、コショウ、オリーブ油 |