「きれいな緑色で、形もかわいい野菜ですね~」
ひなちゃんが興味を引かれたのは、さやも実も食べられるスナップエンドウでした。確かに、ぷっくりとした形が何とも愛らしいですね。料理の名脇役として存在感がありますが、たまには主役になる一品にしてみたいな。ひなちゃんの好きな卵と合わせて、彩りのいい炒め物にするコツを、江上料理学院副院長の江上佳奈美先生に教えてもらいました。
「スナップエンドウは筋がかたいので、しっかりと取るのがポイントよ」と江上先生。枝に付いていたほうのへたを折り、すーっと引くと太い筋がはがれました。反対側にも筋があるので同じ要領で取ります。
今日は下ゆでせずに、そのまま炒めます。具材を炒めてから卵を加えて炒め合わせる、という手順を想定していたのですが、江上先生のレシピは違いました。最初に炒めるのは卵。フライパンに卵液を入れ、大きめの煎り卵を作って、いったん器に取り出しておきます。
フライパンを拭き、スナップエンドウとショウガのみじん切りを炒めると、緑色がパッと鮮やかになりました。エビを加えて炒め合わせたところに卵を戻し入れ、軽く合わせれば出来上がりです。僕が想定していた作り方では「卵とじ」のようになって、こんなに彩りよく仕上がらなかっただろうな…。
ひなちゃんは「シャキシャキしておいしいですぅ」と、スナップエンドウの食感がすっかり気に入りました。「味付けがシンプルだから甘みが引き立つわ」とママ。エビを鶏肉や豚肉に替えると、さらに食べ応えがアップしそうです。
スナップエンドウ | …100グラム |
---|---|
エビ(殻付き) | …8尾 |
卵 | …1個 |
ショウガ | …5グラム |
塩、コショウ、サラダ油 |