食感のいい魚介といえば、タコは外せませんね。産地によって旬は異なるようですが、あのプリプリとした食感は季節を問わずに楽しみたいものです。もっと料理にも使ってみたいな。

「定番のおかずに活用してみるのはどうかしら？タコはジャガイモと相性がいいので、肉ジャガをタコジャガにしてみては？」

江上料理学院副院長の江上佳奈美先生が、こうすすめてくれました。

ゆでダコを使って、早速作ってみます。ひなちゃんに合わせて、タコは薄く小さめに。大人だけが食べる場合は、もう少し大きめに切ってもOKです。

鍋に調味料、タコを入れ、「煮汁の分量は“ひたひた”。タコが少し煮汁からのぞくくらいまで、だし汁を加えてね」と江上先生。蓋をして10分ほど煮たらジャガイモを加え、今度はジャガイモがぎりぎりかぶる程度にだし汁を足します。

落とし蓋はクッキングシートにすると手軽で便利です。煮物のいい香りを漂わせながら、ジャガイモがやわらかくなるまで加熱します。お好みで、薄切りにしたショウガを加えて煮てもいいそうです。

出来上がりは、全体がほんのり赤い色に。甘辛の味付けがタコによく合います。ママは「タコのうまみがしみたジャガイモも、ホクホクしておいしいわ」。

暑い盛りはぱっと作れて、さっと食べられる料理が多かったけれど、煮物のしみじみとしたおいしさがしっくりとくるなんて…。どうやら季節は移りつつあるようです。