食欲の秋がやってきました。食べ物がおいしいと、ついお酒も進んでしまいますね。おつまみを手作りで、と思い立ち、冷蔵庫を開けると豚バラの薄切り肉がありました。
適当に切ってフライパンで焼いて、味付けは焼き肉のたれか、ポン酢で…。簡単すぎて、ちょっと特別感に欠けるなぁ。
「それなら、これを使って居酒屋風の一品にするのはどうかしら?」
江上料理学院副院長の江上佳奈美先生が、竹串を持ってきてくれました。塊じゃなくて薄切り肉だけれど、竹串でいいのかな?どうやって刺せばいいんだろう。肉と竹串を交互に見ながら首をひねりました。
まず、豚バラの両面にしっかりと下味を付けます。長ネギ、ショウガを加えて風味豊かに。おろしショウガはチューブ入りを使っても、5グラムのショウガをすりおろしても、どちらでもいいそうです。七味トウガラシで辛味を利かせたり、ひなちゃん向けにはカレー粉を加えたりするのもおすすめとか。
さて、どうやって串刺しにするのか。「竹串を『針』、お肉を『布』だと思うとわかりやすいかしら。竹串でお肉を縫うような感覚で刺していくの」と江上先生。
裁縫は苦手だけれど、これはスイスイとできました。串に刺した後は、軽く手で握るようにして棒状に形を整え、串が焦げやすいので、上下の部分に小さく切ったホイルを巻いてからグリルにのせました。
香ばしく焼き上げて、器に盛ると「まぁ、おいしそう!お店顔負けのおつまみね」とママ。いつもの食材にちょっとひと手間かけるだけで、見た目も味もこんなに変わるんですね。今度は“豚こま”で作ってみよう。
豚バラ肉(薄切り) | …200グラム |
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長ネギ | …5センチ |
おろしショウガ | …小さじ1 |
オイスターソース | …大さじ1と1/2 |
七味トウガラシ | …適宜 |
しょうゆ、酒、ゴマ油 |