サワラ（鰆）は、魚へんに春と書きます。背の青いサバの仲間ですが、クセがない味で上品なうまみがありますね。和風だとしょうゆで味付けすることが多いけれど、洋風の場合は、どんな味のソースが合うんだろう？

「カレー風味のクリームソースはどうかしら。色合いも春にぴったりよ」と、江上料理学院副院長の江上佳奈美先生がすすめてくれました。

まずは、サワラの下ごしらえから始めました。塩、コショウを軽くふって1時間ほどおくと、表面に水分が浮いてきました。

「これが魚の生臭みの元になるので、ペーパータオルなどでしっかりと拭き取ってね」と江上先生。

小麦粉をつけて、余分な粉をはたいて落としてから、フライパンでこんがりと焼きました。

ソースは、小麦粉とカレー粉をバターで炒めたところに、牛乳を加えます。よく混ざらないとダマになってしまうため、牛乳は3回ほどに分けて加え、その都度しっかりと混ぜるのがポイントです。火加減に注意しながら、滑らかなソースができました。このソースはホタテやエビなどの魚介類や鶏肉にも合うとか。

サワラに黄色いソースをかけて、彩りにホウレンソウのバターソテーをつけ合わせました。

ふっくらと焼き上がったサワラに、まろやかな味のソースがよく合います。カレーの風味がいいアクセントに。ソースを多めに作り、オーブンで焼き色をつけてグラタン風に仕立てるのもおいしそう。雰囲気の違うメニューになりますね。