だんだんと日が短くなり、夜が長くなってきました。夜空に浮かぶ月も澄んで、秋の訪れを少しずつ感じます。29日は十五夜。「中秋の名月」とも呼ばれますね。
「実りの季節でサツマイモやサトイモなどを供えて、お月見する習慣もあるの。だから『芋(いも)名月』ともいわれるのよ」と、江上料理学院副院長の江上佳奈美先生が教えてくれました。ススキやお団子だけではないのですね。
江上先生に「きょうはサツマイモをサラダにしてみましょうか?」とすすめられ、作ってみることにしました。
まず、サツマイモは2通りに切ります。皮つきのまま小さな角切りに、それから皮をむいて乱切りに。やわらかくなるまで、水からゆでるのがポイントです。「ゆで上がりはこれを使って確認してね」。江上先生は竹串を1本用意してくれました。
先に角切りから鍋に入れてゆで、竹串を刺して、すっと通るくらいのやわらかさになったら、ざるに上げます。次に、乱切りも同じように竹串を刺してゆで具合を確かめ、やわらかくなったらゆで汁を捨てます。鍋を揺すりながら加熱して水気を飛ばし、〝粉ふきイモ〟に。潰してマヨネーズと牛乳を加えてあえます。
マヨネーズと牛乳の分量を調整して、好みのかたさにするのがポイント。みじん切りのタマネギに電子レンジで軽く火を通し、角切りのサツマイモとともに混ぜ合わせれば出来上がりです。ナッツやレーズン、刻んだリンゴなどを加えてもおいしいとか。
ひなちゃんはサラダを見て、「お月さまみたいな色ですぅ」。滑らかな舌触りと、ホクッとした食感の両方を楽しめるのがいいですね。優しい甘みが心まで満たしてくれるようです。
サツマイモ | …300グラム |
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タマネギ | …30グラム |
牛乳、マヨネーズ | …各大さじ2~3 |
塩 |