魚の国 宝の国 SAKANA & JAPAN PROJECT

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滝村雅晴のパパ料理のススメ!

2019年12月19日
Column #021

「男子厨房に入る」から「家族厨房に入る」へ

季節を意識した手料理でテーブルに彩りを!

母親が料理など家事を担い、「男子厨房(ちゅうぼう)に入らず」と言われ、父親は料理をしない時代は、もう過去の話。11月21日に発表された「現代の共働き世帯における家族の共食や料理事情に関する意識調査」の結果をみて感じたことだ。

調査は料理サポートアプリ「FamCook」と旭化成ホームプロダクツによる「共働きファミリー応援! トモショクプロジェクト」が実施したもので、私は調査の監修をした。

3世帯中2世帯が共働きになった今、家庭における料理の役割は、夫婦で担わないと回らない。だからこそ、どの世代も父親がキッチンで料理をしている結果となった。

例えば、父親の約46.44%が「週1回以上夕食を作っている」と回答。20代では「週2~3日以上夕食を作っている」と答えた人が4割を超え、「週4日以上」も22.6%を占めており、父親が日常的に料理をしていることがわかる。ただ、40代では「週4日以上」はわずか6.9%にとどまり、世代が上がるほど料理の頻度は下がることが分かった。

令和時代の父親の家庭料理の実態を言葉で言い表してみると、60代以降は「男子厨房に入らず」が残る世代。40、50代は「男子厨房で楽しむ」。趣味料理の域を出ず、妻からは「男子厨房に入るな」と言われ、片付けが苦手だ。30代は「男子厨房で悩む」。役割分担で料理をしなければいけないが、手間だと感じている。20代は「男女厨房を共有する」。家事シェアが進み、父親も節約を心がけ料理をしている。

滝村 雅晴氏
たきむら・まさはる

パパ料理研究家。昭和45年生まれ、京都府出身。立命館大卒。平成21年、ビストロパパ代表。26年、日本パパ料理協会設立、会長飯士就任。28年、農林水産省食育推進会議専門委員。SAKANA&JAPAN PROJECT(推進協議会・産経新聞社など)の一環で、父親を魚食推進の担い手に任命する「パパさかな大使」の代表を務める。

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