魚の国 宝の国 SAKANA & JAPAN PROJECT

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滝村雅晴のパパ料理のススメ!

2020年02月20日
Column #023

大人も子供も、マグロに夢中

父親を家庭での魚食推進の担い手に任命する「パパさかな大使プロジェクト」の一環として、マグロづくしの料理教室を開催した。縁あって、築地、豊洲市場で働いて20年というマグロ仲卸、布長の本間奈々さんから豊洲直送で仕入れさせてもらった。本間さんは、「東京築地目利き協会」を立ち上げ、魚食文化推進にも取り組んでいる。

豊洲から届いた冷凍マグロを自宅の冷蔵庫にいれて自然解凍し、料理教室に持ち込んだ。きれいな赤身の柵は皮つき。街の魚屋ではお目にかかれない、マグロのカマやマグロのすきみも。

まずは柵を切って刺し身で食べる。皮つきのマグロを自分で切り身にするのは貴重な経験だ。皮から切り出し部分が、脂がのっている中トロで、ここを味わってほしいと本間さん。参加者皆に皮つきのまま配り、自ら切って、刺し身や手巻きすしにして食べるぜいたくな時間。次は、マグロのすきみと小葱(ねぎ)であえた本物のネギトロ。豪快にごはんにのせて食べる。インドマグロの柵を配って、バチマグロと食べ比べる。塩、ニンニク、ローズマリーを塗った、マグロのカマがいい感じに焼き上がりテーブルへ。そびえたつ焼けたカマが食欲をそそる。立派すぎるカマは12人の参加者の腹を満たしてくれる。

ほかにも、マグロのユッケ、マグロとアボカドのサラダ…。とにかくマグロを食べ尽くした。

マグロの魅力は思春期の男子をも引き付ける。高校生も喜んで親子で参加してくれたのだ。夢中になって手巻きすしをつくり、ほおばる子供の姿がかわいくて仕方がないと大人たち。魚離れといわれるが、マグロからは離れていない。

滝村 雅晴氏
たきむら・まさはる

パパ料理研究家。昭和45年生まれ、京都府出身。立命館大卒。平成21年、ビストロパパ代表。26年、日本パパ料理協会設立、会長飯士就任。28年、農林水産省食育推進会議専門委員。SAKANA&JAPAN PROJECT(推進協議会・産経新聞社など)の一環で、父親を魚食推進の担い手に任命する「パパさかな大使」の代表を務める。

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