魚の国 宝の国 SAKANA & JAPAN PROJECT

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滝村雅晴のパパ料理のススメ!

2021年9月16日
Column #042

オンラインで家庭料理をエンタメに

オンライン料理教室で餃子を包む女の子

コロナ禍が続く中、毎週末、オンライン料理教室を開催している。先日のレシピは「水餃子(すいぎょうざ)」。これが人気で30家族が参加した。人気の理由は、子供と作れるから。画面の向こう側で子供たちが黙々と包んでいる。みんなとても上手だ。

水餃子に包むあんは豚ひき肉とニラ、ホウレンソウをたっぷり刻んで作る。余ったあんを油揚げに包んで焼く稲荷餃子も作った。

基本のレシピは同じだが、作る餃子は、参加者ごとに変化する。長雨で野菜が高騰しており、ホウレンソウの値段が高いので、すべてニラや白菜に変える参加者も。それに合わせて作り方をアドバイス。

調理方法も、水餃子ではなく半分焼いたり、焼く稲荷餃子をゆでたりするアレンジを自由に行っている。数もレシピは40個分だが、家族が多いので60個作った親子も。仕込みだけで、ゆでるのは料理教室が終わってからでもいい。

先生に教わる料理を皆が同じように作るのが、今までの料理教室だった。しかし、オンライン料理教室は、先生のレシピを基に、各家庭がカスタマイズして参加者が一緒に作る。

1人で餃子を一つ一つ包んで作るのは孤独な作業だ。時短簡単料理が大人気の今、料理に手間をかけず楽に作れるレシピであふれているが、オンラインで一緒に作ればエンタメ時間になる。家事を一緒にやることで、「面倒」が「楽しみ」に変わる。餃子の「餃」という漢字は「食」に「交」と書く。作りながら、食べながら、皆が一緒に楽しめる料理。家時間を料理でもっと楽しんでみよう。

滝村 雅晴氏
たきむら・まさはる

パパ料理研究家。昭和45年生まれ、京都府出身。立命館大卒。平成21年、ビストロパパ代表。26年、日本パパ料理協会設立、会長飯士就任。28年、農林水産省食育推進会議専門委員。SAKANA&JAPAN PROJECT(推進協議会・産経新聞社など)の一環で、父親を魚食推進の担い手に任命する「パパさかな大使」の代表を務める。

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