魚の国 宝の国 SAKANA & JAPAN PROJECT

SAKANA & JAPAN PROJECT
Facebook Twitter Instagram

ひなちゃんパパの
家族レシピ

018

トマトのハッシュドビーフ

野菜売り場の一番目立つところに、大小さまざまなトマトがずらりと並んでいます。人気野菜なんですね。皮がパンと張り、みずみずしくていかにもおいしそう。果物にも負けない糖度の高い新顔も増えています。簡単にサラダにして食べようかな?

「加熱調理すると、生とは違うおいしさが楽しめるわ。ハッシュドビーフはどうかしら」

江上料理学院副院長の江上佳奈美先生がこう勧めてくれました。

生のトマトを加熱調理する場合、皮をむくのがポイントとか。こんな薄い皮を包丁でむくのは難しそう。

「『湯むき』といって、熱湯にさっと通せば簡単に皮がむけるのよ」と江上先生。まず、トマトの皮に浅く十文字の切り目を入れます。湯を沸かした鍋に入れてわずか5秒で引き上げ、冷水に取ると切り目を入れたところから皮がめくれました。その皮をつまんで、きれいにはがせました。気持ちいい~。

タマネギも料理によって切り方にコツがあり、今日は繊維を断つように薄切りに。タマネギを縦半分に切り、根元を横に置いて、繊維に対して直角に切りました。こうすると火の通りが速く、うまみがよく出てやわらかくなるとか。茶色くなるまで炒めるのもあっという間でした。

ルーもデミグラスソースも使わず、ウスターソースやトマトケチャップといった家にある調味料で味付けし、弱火で煮込めば出来上がり。

ご飯にたっぷりとかけて食べると、「トマトの優しい甘みとやわらかな酸味で後を引く味だわ」とママ。ひなちゃんも、太陽を浴びて育ったトマトの力を感じ、「元気が出るおいしさですぅ~」。

材料
(3人分)
ご飯 …茶碗(ちゃわん)3杯分
牛切り落とし肉 …200g
トマト …中3個
ベーコン(薄切り) …1枚
タマネギ …1個
マッシュルーム …3個
パセリのみじん切り …少量
固形ブイヨン、小麦粉、ウスターソース、トマトケチャップ、バター
作り方
1
タマネギは縦半分に切り、繊維を断つように横に薄切りにする。ベーコンは粗みじん切りにする。
2
マッシュルームは薄切りに。トマトは皮を湯むきしてざく切りにする。
3
鍋にバター大さじ1を温めて①を入れ、タマネギが茶色くなるまで炒めて牛肉を加え、肉の色が変わったら小麦粉大さじ1をふり入れて炒める。②、固形ブイヨン1個、水2/3、ウスターソース大さじ3、トマトケチャップ大さじ1を加える。蓋をして弱火で15分ほど煮る。
4
器にご飯を盛り、③をかけてパセリのみじん切りを散らす。
取材協力・江上料理学院
Page Top