
「これは野菜ですかぁ? フルーツですかぁ?」
ひなちゃんが指をさしたのはアボカドでした。食べたことはあるけれど、ちょっと大きな黒い卵のような見た目と、中身の爽やかな緑色はギャップがあって分からなかったみたいです。
「アボカドは良質な脂質が豊富で『森のバター』と呼ばれるの。最も栄養価の高いフルーツとして、ギネスブックにも載っているほどよ」と、江上料理学院副院長の江上佳奈美先生が教えてくれました。
濃厚な味わいは魚介類と相性抜群。エビと組み合わせて手軽な丼を作ってみました。エビは竹串を使って背わたを取り除き、殻付きのままでうまみを逃さずにゆでます。ジューシーに仕上げるために、すぐに引き上げず、そのまま冷まして殻をむき、尾も取ります。むきエビを使うとより簡単です。
アボカドは真ん中に大きな種があるので、縦半分に種が当たるところまで包丁を入れて、ぐるりと1周切り込みを入れます。両手で握り、ねじるようにして2つに分けてからスプーンで種を取り出します。皮の端をつまんで優しくむき、サイコロ状に切りました。「酸化を防いできれいな緑色を保つために、カットしたらレモン汁をかけておくのがコツよ」と江上先生。
エビとアボカド、タマネギのみじん切りをマヨネーズであえてご飯にのせ、仕上げに刻みのりをのせれば完成です。さっぱりとした中にもコクがあって、飽きのこないおいしさ。プリプリのエビと、ねっとりとしたアボカドの食感も絶妙です。
エビ(殻付き) | …300グラム |
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アボカド | …大1個 |
タマネギ | …30グラム |
レモン汁 | …大さじ1/2 |
ご飯 | …丼3杯分 |
刻みのり | …適量 |
マヨネーズ、塩、しょうゆ |