気楽に楽しめる昔ながらの中華料理店が「町中華」と呼ばれて、人気ですね。中国の野菜も日本でずいぶん出回るようになりました。1年を通して目にするのは、青菜のチンゲンサイ。すっかり日本の野菜の仲間入りをしています。
「あくがなくて、調理もしやすいのが人気の理由ね。これからの季節のおすすめは、クリーム煮かしら」と、江上料理学院副院長の江上佳奈美先生。
早速、作ってみることにしました。チンゲンサイはそのまま軸の部分を縦に6~8等分に切ります。
「レシピによっては葉と軸に切り分けることも。加熱調理する場合は火の通りにくい軸の部分を先に、葉はさっと火を通すくらいで大丈夫よ。食感や色を生かすため、火を通し過ぎないようにするのがコツなの」
江上先生がこう教えてくれました。
フライパンに鶏がらスープを煮立たせて、チンゲンサイを重ならないように並べ、蓋をして2分ほど蒸し煮にします。あくが出ないから、下ゆではいらないんですね。
ハムを加えて牛乳を注ぎ、コショウをふって沸騰直前まで加熱します。仕上げに水溶き片栗粉でとろみをつけ、あっという間に完成です。
独特の形を生かして作ったら本格的な中華料理のような出来栄えに。軸のシャキシャキとした食感がたまりません。江上先生が「ハムの代わりにホタテ水煮缶で作ってもOK。うまみたっぷりの缶汁も使うのを忘れずにね」と、アレンジ方法を教えてくれました。もう一品ほしい、というときに、ささっと作れる野菜メニューです。
チンゲンサイ | …大1株 |
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スライスハム | …1枚 |
牛乳 | …4分の3カップ |
鶏がらスープのもと、コショウ、片栗粉 |