スポーツの秋に思いっきり体を動かすと、気分がいいですね。でも、後から疲れがどっと出てきて、日頃の運動不足を思い知りました。ランチでスタミナを補給しなくては！

「『レバニラ丼』はどうかしら？レバーはスタミナ食の代表だけれど、“くさみ”が苦手という人も。きちんと下処理をすれば、おいしさはアップするわ」と、江上料理学院副院長の江上佳奈美先生。

まず、豚レバーを食べやすい大きさに薄切りにして、「血抜きのために水にしばらく漬けておくの。血の塊があったら、竹串などを使って取り除いてね」。牛乳に漬ける方法もあるとか。牛乳がくさみを隠してくれるそうです。

レバーとニラは相性がいいですよね。江上先生は「栄養面でも最強の組み合わせ」といいます。

「レバーは疲労回復に役立つビタミンB1が豊富。ニラの香り、辛味の成分の硫化アリルには、ビタミンB1の吸収を高める働きがあって、一緒に食べると相乗効果があるのよ」

レバーは下味をつけた後、焼く直前にペーパータオルで水気をおさえます。こんがりと焼いて取り出し、モヤシ、ニラなどを炒めてから戻し入れ、合わせ調味料を加えて炒め合わせます。

ご飯の上にどっさりとのせ、温泉卵を割り入れて出来上がり。見ただけで食欲がじわじわと湧いてきます。

箸で割った黄身がレバーに絡んで、まろやかな味わいに。シャキシャキとした野菜の食感もたまりません。おいしくて、丼が空になるまで箸が止まりませんでした。